雪山④
2005年 10月 20日
さぁ!今日は楽勝で下山だぜ!!
と鼻息も荒く起床したのは朝の6時ごろでした。
それから身支度をして7時ごろ、
昨日体をねじ込んで入った小屋の窓を開けました。
?
あれ?
えーっと・・・
景色が見えないなぁ・・・
なんだこの白い壁は・・・
小屋が埋まってる!!
そうです。調子にのっている僕達への警告でしょうか、
アモウさんは夜通し吹雪いてくれていたのです。
そりゃもう、小屋が完全に雪に埋まるほどに。
やばいやばいと雪を掻き入れ、掻き入れ、掻き入れ、
おぉ!!空が見えた!
っていうか空、黒っっ!!天候最悪!!
この時点で僕達の選択肢は3つ。
①とにかく下山する
②小屋にとどまり吹雪が止むのを待つ
③救助隊を呼ぶ
結果、①を選択する事になりました。
なぜなら、②については吹雪がいつ止むのか分からないし、
止む気配もなかったし、っていうか、
残された食料は俺が持っている「たけのこの里」のみだし!!
③については携帯電話のアンテナなんてあるわけないし!!
選択の余地もないままに僕達は下山を決行することにした。
よーし!きっと大丈夫だ!さぁ行こう!(五十嵐君)
窓を飛び出す五十嵐君・・・
ズボボボボボボッ!
落とし穴に落ちたかのように目の前の五十嵐君は
腰まで雪に埋もれてしまいました。
そうです。この時アモウさんが夜通しかけて降らせた雪は
超・粉雪だったのです。いや、極・粉雪。
水分0パーセント、サラサラの粉雪。
それが積雪推定3メートル。
なので歩くごとに腰まで沈んでしまうのです。
歩く手順としましては、
とりあえず腰まで沈む→平泳ぎのようにして雪を掻き分ける→
スノーシューで地面を踏み踏み、地盤を固める→
思いっきり足を上げ、また腰まで沈む。
これの繰り返し。時速推定100メートル。
五人が一列になって先頭の人が作った道を歩く。
一番先頭は皆でローテーション。
下山開始から30分。目の前にはカーブミラーがありました。
棒の部分は完全に雪で埋もれ、鏡だけが地面から出てました。
5人の共通する思い・・・
「これ絶対やばい」・・・
それでもアモウさんは容赦なく次々と試練を課すのでありました。
続く
話は変わりまして!!
いやぁ、無事に終わりました。
O.Z.E第19回本公演『目触』!!
今回はアキヒロという人物を演じました。
一口で言うと、
他人と関わりたくない、だって傷つくの嫌だもん。でも人に触れたい。でも関わらないよ。イジメにあったとしても屈しないよ。でも自分に問題があるのも分かってる。だからと言って愛想笑いなんかゴメンだね。でも愛想笑いの一つでもできればきっとうまくいくんだろうな。
っていう人です。
つまり、気難しい人なんですよ。
もっと楽な生き方ができたらいいのに。
でもその分人の痛みに対しては非常に敏感な人。
僕はそんな人を描いていました。
他人と関わる事を避けるため、口数(セリフ)も少なく、喜怒哀楽もあまりなし。
笑いたい時に笑えない。笑えない時は笑わない。
友達もいなくなる。イジメにもあう。誰よりも人に優しいはずなのに。
っていうかね、
自分の私生活にこれほどまでに影響した役は今までなかったですよ。
だってその日のお昼過ぎぐらいから気持ちが沈んできますもん。
「あー、今日もアキヒロと向き合わないといけないのか」みたいな。
実際、稽古の後は放心状態。精神疲労。
とても疲れました。
個人的によっしゃと思ったのは、
お客さんのアンケートに「アキヒロが暗すぎる」とか
「重たい」とか書かれていなかった事。
アキヒロの光と闇の部分両方が伝えられたのではないかと
思っています。
もちろん反省はあって、それはあえて書かないけど
これからもっと本を読んだり、映画や舞台を観たりしようと思いました。
美術館に行ったり、エイサーを見にいったり、サッカーの試合を見たり。
自分の事でさえよく分からないのに
一人の他人を演じるのは難しい。
これからももっと心技体すべてにおいて精進します。
目触の舞台裏もこれから更新しますで~!
と鼻息も荒く起床したのは朝の6時ごろでした。
それから身支度をして7時ごろ、
昨日体をねじ込んで入った小屋の窓を開けました。
?
あれ?
えーっと・・・
景色が見えないなぁ・・・
なんだこの白い壁は・・・
小屋が埋まってる!!
そうです。調子にのっている僕達への警告でしょうか、
アモウさんは夜通し吹雪いてくれていたのです。
そりゃもう、小屋が完全に雪に埋まるほどに。
やばいやばいと雪を掻き入れ、掻き入れ、掻き入れ、
おぉ!!空が見えた!
っていうか空、黒っっ!!天候最悪!!
この時点で僕達の選択肢は3つ。
①とにかく下山する
②小屋にとどまり吹雪が止むのを待つ
③救助隊を呼ぶ
結果、①を選択する事になりました。
なぜなら、②については吹雪がいつ止むのか分からないし、
止む気配もなかったし、っていうか、
残された食料は俺が持っている「たけのこの里」のみだし!!
③については携帯電話のアンテナなんてあるわけないし!!
選択の余地もないままに僕達は下山を決行することにした。
よーし!きっと大丈夫だ!さぁ行こう!(五十嵐君)
窓を飛び出す五十嵐君・・・
ズボボボボボボッ!
落とし穴に落ちたかのように目の前の五十嵐君は
腰まで雪に埋もれてしまいました。
そうです。この時アモウさんが夜通しかけて降らせた雪は
超・粉雪だったのです。いや、極・粉雪。
水分0パーセント、サラサラの粉雪。
それが積雪推定3メートル。
なので歩くごとに腰まで沈んでしまうのです。
歩く手順としましては、
とりあえず腰まで沈む→平泳ぎのようにして雪を掻き分ける→
スノーシューで地面を踏み踏み、地盤を固める→
思いっきり足を上げ、また腰まで沈む。
これの繰り返し。時速推定100メートル。
五人が一列になって先頭の人が作った道を歩く。
一番先頭は皆でローテーション。
下山開始から30分。目の前にはカーブミラーがありました。
棒の部分は完全に雪で埋もれ、鏡だけが地面から出てました。
5人の共通する思い・・・
「これ絶対やばい」・・・
それでもアモウさんは容赦なく次々と試練を課すのでありました。
続く
話は変わりまして!!
いやぁ、無事に終わりました。
O.Z.E第19回本公演『目触』!!
今回はアキヒロという人物を演じました。
一口で言うと、
他人と関わりたくない、だって傷つくの嫌だもん。でも人に触れたい。でも関わらないよ。イジメにあったとしても屈しないよ。でも自分に問題があるのも分かってる。だからと言って愛想笑いなんかゴメンだね。でも愛想笑いの一つでもできればきっとうまくいくんだろうな。
っていう人です。
つまり、気難しい人なんですよ。
もっと楽な生き方ができたらいいのに。
でもその分人の痛みに対しては非常に敏感な人。
僕はそんな人を描いていました。
他人と関わる事を避けるため、口数(セリフ)も少なく、喜怒哀楽もあまりなし。
笑いたい時に笑えない。笑えない時は笑わない。
友達もいなくなる。イジメにもあう。誰よりも人に優しいはずなのに。
っていうかね、
自分の私生活にこれほどまでに影響した役は今までなかったですよ。
だってその日のお昼過ぎぐらいから気持ちが沈んできますもん。
「あー、今日もアキヒロと向き合わないといけないのか」みたいな。
実際、稽古の後は放心状態。精神疲労。
とても疲れました。
個人的によっしゃと思ったのは、
お客さんのアンケートに「アキヒロが暗すぎる」とか
「重たい」とか書かれていなかった事。
アキヒロの光と闇の部分両方が伝えられたのではないかと
思っています。
もちろん反省はあって、それはあえて書かないけど
これからもっと本を読んだり、映画や舞台を観たりしようと思いました。
美術館に行ったり、エイサーを見にいったり、サッカーの試合を見たり。
自分の事でさえよく分からないのに
一人の他人を演じるのは難しい。
これからももっと心技体すべてにおいて精進します。
目触の舞台裏もこれから更新しますで~!
by ken392010wri | 2005-10-20 01:53